金価格と米国M2は何倍になった?―ニクソンショック・コロナ禍から2026年まで

コモディティ

概算では、ニクソンショック以降は「金が約98倍、米国M2が約34倍」、コロナ禍顕在化以降は「金が約2.63倍、米国M2が約1.46倍」です。

比較条件は、金がドル建て・1トロイオンス当たりの市場価格、M2が季節調整済みの月次データです。2026年10月10日は土曜日のため、金は10月9日の約4,194ドルを使用します。M2は公表に時間差があり、同日時点の最新値は2026年8月の23兆3,428億ドルです。reuters.com

比較期間指標起点の値足元の値何倍になったか
ニクソンショック:1971年8月→足元金価格約43ドル約4,194ドル約97.5倍
同上米国M26,855億ドル23兆3,428億ドル約34.1倍
コロナ禍顕在化:2020年3月→足元金価格約1,591.93ドル約4,194ドル約2.63倍
同上米国M216兆344億ドル23兆3,428億ドル約1.46倍

起点には、金は1971年8月・2020年3月の月平均価格、M2はそれぞれ同月の値を使っています。倍率は「足元÷起点」で計算しました。thegoldbarometer.com

ニクソンショックの金価格には、公定価格と市場価格の違いがあります。 当時の金・ドル交換の公定価格である35ドルを起点にすると、金は 約119.8倍、つまり約120倍です。一方、上の表は市場価格同士の比較なので約98倍としています。Federal Reserve History

また、金融緩和が本格化する前の2020年2月をコロナ前の基準にすると、M2は15兆4,928億ドルから約1.51倍です。したがって、「コロナ前から米国M2は約1.5倍」という表現も妥当です。St. Louis Fed

いずれの期間でも金価格の上昇倍率がM2の増加倍率を上回っています。ただし、この比較だけで、M2の増加が金価格上昇をどれだけ引き起こしたかまでは判断できません。

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