指数関数は「何回掛けると、どれだけ増えるか」を表し、対数関数は「その大きさになるまで、何回掛けたか」を表します。 両者は、互いに逆の関係にあります。
例えば、2を繰り返し掛けると、\[ 2^3=8 \]
となります。これを逆向きに問い直した「2を何乗すれば8になるか」の答えが、対数です。\[ \log_2 8=3 \]
| 比較 | 指数関数 | 対数関数 |
|---|---|---|
| 基本形 | \(y=2^x\) | \(y=\log_2 x\) |
| 入力するもの | 何乗するか | 何乗した結果か |
| 求めるもの | 乗じた結果 | 何乗したか |
| 具体例 | 3を入力すると8 | 8を入力すると3 |
| 入力できる範囲 | すべての実数 | 正の実数のみ |
| 出力される範囲 | 正の実数のみ | すべての実数 |
増え方の違いを見ると、より直感的に理解できます。
指数関数 \(y=2^x\) は、\(x\)が1増えるたびに、\(y\)が2倍になります。\[ x:0,\ 1,\ 2,\ 3,\ 4 \qquad y:1,\ 2,\ 4,\ 8,\ 16 \]
対数関数 \(y=\log_2 x\) は、\(x\)が2倍になるたびに、\(y\)が1増えます。\[ x:1,\ 2,\ 4,\ 8,\ 16 \qquad y:0,\ 1,\ 2,\ 3,\ 4 \]
つまり、指数関数は一定の倍率による増加を表し、対数関数は倍率の違いを足し算で扱える形に変えます。
投資の複利も、この関係で考えられます。毎年5%で増える資産の、\(t\)年後の金額は、\[ 資産額=元本\times1.05^t \]
という指数関数です。一方、「資産が2倍になるまで何年かかるか」は対数で求めます。\[ t=\frac{\log 2}{\log 1.05}\approx14.2年 \]
将来の金額を求めるのが指数、目標の金額に達するまでの年数を求めるのが対数、という使い分けです。
なお、上の増え方の説明は底が1より大きい場合です。底が0と1の間なら、指数関数・対数関数ともに、入力が増えるほど出力は小さくなります。


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