投資

危機の金、繁栄の株 ― ニクソンショック後20年の相関分析

正(命題): 金は株式市場の安全資産であり、相関は低い多くの投資家は、金がインフレに対する防衛手段であり、株式市場の暴落時に資産価値を守ってくれる安全資産だと考えています。標準チャータード銀行のレポートは、金が「安定性と信頼性で知られており...
投資

弱気相場を資産形成の好機に変える ― ゴールドとインデックス投資

テーゼ:金と株価指数の逆相関を活用する意義安全資産としての役割:歴史的に、株式市場が暴落する局面では金価格が上昇しやすいとされます。金融危機や市場不安時には投資家が「質への逃避」を行い、流動性や信用リスクの低い資産として金や米国債を選好しま...
金融商品

年率16.8%の裏側 ― ゴルカンの標準偏差23%が意味するもの

年率23.0%という「リスク(標準偏差)」は、過去データから算出したリターンのぶれ幅の大きさを示しています。資産運用で言うリスクは危険性のことではなく、リターンが平均からどれだけ上下に揺れるかという不確実性を指します。標準偏差は、その揺れ幅...
コモディティ

リターンの向上か、リスクの増幅か ― ゴルカンの本質を問う

ファンドの概要と「20%」という発想の背景仕組みと特徴Tracers MSCIオール・カントリー・ゴールドプラス(通称“ゴルカン”)は、世界株式(MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス)と金先物にそれぞれ純資産総額の100%相当...
コモディティ

無期限ファンドの宿命――アモーヴァ・ゴルカンの存続条件

「ゴルカン」はアモーヴァ・アセットマネジメントが2026年3月に設定した「Tracers MSCIオール・カントリー・ゴールドプラス」の愛称です。このファンドは世界株式(MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス)と金にそれぞれ純資...
金融

ドル覇権の揺らぎと金回帰 ― 制裁リスクかインフレ懸念か

中央銀行の外貨準備構成を見ると、近年ドルの比率が緩やかに低下し、金の保有が増えています。通俗的な説明は、ロシアのウクライナ侵攻後に米欧が露中央銀行の資産を凍結し、SWIFTから主要銀行を切り離したことにより「ドル資産は地政学的リスクを伴う」...
税務会計

二重課税排除か租税優遇か ― 受取配当金益金不算入制度の光と影

法人税法には、他の法人から受ける配当等の金額の全部または一部を税務上の益金に算入しない制度(受取配当金益金不算入)が設けられています。これは企業グループ内で同じ利益に対して二重(または多重)に法人税がかかる不合理を排除するためです。もしこの...
コモディティ

5600ドルから4100ドルへ――2026年の金急落は歴代何位か

1974〜1976年:最初の大幅調整(約50%下落)ピークと下落幅:ブレトンウッズ体制の終焉後、金は自由相場となり数年で急騰した。国際通貨基金(IMF)の報告によると、1974年末には金価格は1トロイオンス200ドル近くまで上昇したが、その...
政治経済

コストプッシュインフレの本質――外貨を稼げる国だけが物価高を克服できるのか

コストプッシュインフレとは何かコストプッシュインフレは、需要面ではなく供給面の制約によって生じる物価上昇である。供給ショックや生産コストの上昇によって実質的な供給能力(総供給)が低下し、需要が変わらないまま物価が押し上げられる状況を指す。原...
政治経済

物価の源流と終着点 ― PPIとCPI

序論:PPIとCPIとは何か物価指標はインフレーションの動向を把握するために不可欠である。米国では生産者物価指数(Producer Price Index:PPI)と消費者物価指数(Consumer Price Index:CPI)が代表的...