Ken Kurahashi

税務会計

所得税法51条・63条・64条の解説

この3条は、いずれも「後から損失や回収不能が発生した場合、どの年分の所得を、どのように減額するか」を定める規定である。ただし、役割は明確に異なる。条文基本的な役割修正する年分51条事業継続中の資産損失・貸倒損失損失・貸倒れが確定した年63条...
財政

日本の外貨収支の現在地――食料・エネルギー・デジタル依存と「海外資産立国」の実像

結論――日本は「貿易立国」から「海外資産収益国」へ移行している足元の日本は、モノの輸出だけで外貨を稼ぐ国ではありません。食料・エネルギー・デジタルサービスの輸入代金を、製造業輸出、インバウンド、そして巨額の海外投資収益で賄っているという構造...
未分類

そばを油入りの湯で茹でる効果――吹きこぼれ防止と「ふっくら感」の正体

そばを茹でる湯に少量の油を入れると、たしかに「吹きこぼれにくい」「ふっくらしたように感じる」という効果はあり得ます。ただし、必ずしも“いいことだらけ”ではありません。吹きこぼれにくくなる理由そばを茹でると、表面からデンプンやたんぱく質が溶け...
税務会計

非上場株式評価の簡素化は「税務の民主化」か「評価の粗雑化」か

結論国税庁が検討している純資産価額方式の見直しは、非上場株式評価を専門家だけの「職人芸」から、納税者にも予測可能な制度へ変える可能性がある。しかし、簡素化とは、土地評価を瞬時に終わらせることではなく、重要性の低い精密計算を省き、重要性の高い...
税務会計

ひとり税理士は「個人・資産税特化」と「法人総合型」のどちらが無難か

結論ひとり税理士として無難なのは、個人所得税・資産税を中心とし、法人は「単純な小規模法人」に限定して受任する形である。法人を全面的に避ける必要はないが、法人顧問を増やすと、法人税だけでなく、消費税・源泉所得税・年末調整・社会保険・役員報酬・...
税務会計

青色申告特別控除「65万円」と「75万円」の違い

結論75万円控除は、65万円控除の要件に加えて、帳簿・証憑を高度に電子化している事業者に10万円を上乗せする制度です。ただし、75万円控除は現時点ではまだ適用されず、令和9年分(2027年分)の所得税から適用されます。最初の申告は原則として...
税務会計

輸入取引に係る消費税――輸入時の納付から仕入税額控除まで

結論外国から商品を購入した場合、消費税は海外の売主ではなく、原則として商品を保税地域から引き取る輸入者が税関に納付します。これが「輸入消費税」です。事業者が一般課税を採用している場合、税関に納めた輸入消費税は、原則として消費税申告時に仕入税...
税務会計

消費税の取引区分――課税・免税・非課税・不課税の違い

全体像消費税の課税対象になるのは、原則として次の2種類です。国内取引輸入取引国外で完結する取引は、日本の消費税の対象外です。1.国内取引国内取引は、まず次のように分かれます。①「資産の譲渡等」に該当する取引「資産の譲渡等」とは、事業として対...
インデックス

ゴールドバグとは何か

――金を信じることと、信用貨幣を疑うことの弁証法結論ゴールドバグとは、単に金価格の上昇を予想する投資家ではない。その本質は、政府・中央銀行が発行する信用貨幣よりも、誰の負債でもなく、恣意的に増発できない金を信頼する人にある。ただし、金だけを...
インデックス

ドットコムバブル崩壊と金価格

――金は株価暴落ではなく、その後の金融緩和に反応する※年間平均価格を1999年=100として指数化。S&P500は配当を含まない。結論ドットコムバブル崩壊時、金価格は株価と同時に反対方向へ動いたわけではない。2000~2001年にはS&P5...