投資

コモディティ

中国とロシアの金輸出禁止政策の歴史と背景

中国が金の輸出を実質的に禁止したのは1983年からです。同年6月に国務院が「金銀管理条例」を制定し、国内で生産された金銀の買い付け・販売を人民銀行の独占とし、個人や企業が無許可で保有・処分したり輸出したりすることを禁じました。その後も201...
コモディティ

世界M3は150兆ドル、金は30兆ドル──通貨膨張と希少資産

現代世界の金融・通貨システムは、法定通貨の供給量(図では「世界M3マネーサプライ」と表されている)と金の価値(「世界の金の総価値」)の対比によく表れている。1970年頃までは、各国通貨の供給量は金保有量に裏付けられていたが、1971年のドル...
コモディティ

金は誰が持つのか ― 機関投資家は本当に金を買わないのか

世界に存在する金の内訳世界中で採掘された金は2025年末時点で約219,890トンと推定される。この“地上在庫”は宝飾品や投資用地金、中央銀行の準備資産など多様な形で保持されている。ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)は金市場の規模と構...
コモディティ

金価格と200日線の攻防 ― 強気相場は生き残るのか

背景:2023~2026年の金価格動向急騰と調整 – 2025年後半から2026年初頭にかけて、金価格は記録的なラリーを演じ、2026年1月には1トロイオンスあたり5,608.35ドルの史上最高値をつけた。しかしその後調整局面に入り、6月4...
ビッグテック

AIクラウドの正体――ビッグテックと半導体需要の共進化

ビッグテック各社のクラウド事業は、オンラインストレージやデータベース、コンピュートを提供するだけではなく、急速に進化する生成AIのプラットフォームとして巨大な役割を担っています。ここでは、クラウド事業が何を提供しているのかを説明しながら、そ...
AI

クラウド、広告、半導体が支えるAI時代の収益構造

レイ・ダリオ氏は、AIブームを主導するハイパースケーラー(マグニフィセント・セブン)の株価が過去のドットコム期に似たバブル初期段階にあると警鐘を鳴らしました。市場全体がAI関連銘柄に熱狂し、米国株が他地域よりも低パフォーマンスだったことや、...
投資

AIバブルは避けられないのか――レイ・ダリオが警告する技術革命の宿命

前提の整理ブルームバーグテレビジョンのインタビューでブリッジウォーター創業者のレイ・ダリオ氏は、現在の人工知能(AI)関連市場について「バブルの兆候がある」と警告し、技術革新が巨大な投資ブームと過剰投資を引き起こすのは歴史的に避けられないと...
市場

10%、20%、30%、40%下落は何と呼ぶのか?米国市場の用語解説

米国株式市場では下落率に応じて呼び名が付いていますが、正式な区切りは10%と20%が中心です。FINRAの投資家向け解説では、株価指数や株価が直近の高値から10%以上反落した場合を「調整(correction)」と呼び、この語は本来±10%...
債券

ドル安が導く資本循環 ― 米国株・新興国株・金

米国株が弱いときに新興国株式や金が堅調になる状況は、偶然ではなく三つ巴の関係から生まれます。弁証法の枠組みに沿って整理すると次のようになります。テーゼ:米国株式は長期的な成長の原動力だが割高で集中度が高い米国市場は技術革新とAIブームに支え...
債券

市場が決める金利、政府が従う金利 ― 米国債利回りと新発債クーポン

序論米国債は世界で最も流動性の高い公債市場の一つであり、政府資金調達の中核を担う。市場で売買される既発債の利回り(市場金利)は、投資家が期待する将来の金利やインフレ率、リスクプレミアムなどを反映して変動する。一方、財務省が新規に発行する国債...